今回はPythonのおすすめ書籍について4つご紹介したと思います。
今回の本は、主に入門レベルの読者に役立つものだと思っています。
初めてのPython 第3版
良いところ
非常に解説が細かいです。
他の本では触り程度しか触れられていないような知識を細かく掘り下げている印象でした。
ちゃんと理解しながら覚えたい方にはうってつけの本 だと思います。また、オライリーの本はたいてい英語を翻訳したものを日本語版として売っているのですが、この本の翻訳の質は大変良かったです。
いまいちなところ
オライリーの本によくありがちなのですが、入門書にしては難易度高いな−と思いました。
別の言語でプログラミングしたことある方なら、難なく入れるかもしれません。
例えば、工学部でC言語の予備知識をつけてきた方なら難なく理解できるでしょう。
ちなみに私は苦戦したので、後ほど紹介する「入門python3」を先に読んだ気がします。
また、出版されたのが2009年ということで古い本となっています。
紹介されているPythonのバージョンはPython2であり、現行のPython3とは結構異なります。
総評
この本を最初の一冊にするのはあんまりおすすめできません。
初学者でも理解できなくは無いですが、僕はちょっときつかった。
また、Python3に対応していないのもマイナスです。
この本は、翻訳前の英語版が有るのですが、英語版の最新版はPython3に対応しています。
したがって、他の本で学んだ後、最新版を英語で読んだほうが、後々ためになるでしょう。
ただ、Pythonの本質的な理解という面で、とても良い本じゃないかな?と思います。
初心者に毛が生えた程度の者が言うのもなんですが。。。(笑)
入門Python3
良いところ
この本の特徴は、本質理解に割いている割合と、実用的な知識の解説に割いている割合が絶妙という点です。
オライリーの本の中には、本質的理解を追求するあまり、実践でどう使うかわからないものもあります。
この本なら、その心配は無いでしょう。
特に400ページ以降にある付録では、
- Pythonで画像操作はどうすればよいのか?
- Pythonがビジネス現場でどう使われているか?
- Pythonが科学分野でどう使われているか?
ということが述べられています。
この部分で興味の持った部分の勉強を、別の本を買って行うのもありだと思います。
ちなみに僕は
- 画像操作系⇒アンケートの自動読み取りシステムについて勉強してみたい(学祭で必要だから)
- ビジネス系⇒医学部の日常タスク(主に勉強)を効率化するために勉強してみたい
- 科学分野⇒将来医者になって研究をやった際の統計処理効率化のために勉強してみたい
ってなりました。
入門レベルの知識を適度に解説しつつ、ちょっとした実践レベルへの足がかりを作ってくれる、そんな素敵な本だと思います。
また、適度に英語っぽいジョークが挟んであって、個人的に面白かったです。
なんていうんでしょうか。。。なんかアメリカの通販番組とかに見られる、独特のわざとらしさがなんとも。。。って感じです(笑)
いまいちなところ
もし「Python」を本質的に細かく理解したい!って人なら、ちょっと物足りないかもしれません。
本質理解の面なら、先に紹介した「初めてのPython 第3版」を読むと良いでしょう。
1個1個の操作に関する説明は若干薄めです。
まー、知識を深追いしすぎて、身につく前に飽きちゃうよりは絶対ましだと思うんですけど(笑)
C言語に挫折した、とある医学生の、ちょっとした教訓です。
また、日本語訳のレベルは「初めてのPython 第3版」に比べて難ありだと思いました。
日本語の表現にちょっと神経質な方にはおすすめできません。
細かく読み進める人よりは、ざっくり読み進める人向けの本だと思いました。
総評
入門書として、大変良書だと思います。
僕も実質この本でPython学習のスタートを切りました。
ただ、読み手を選びます。
細かい日本語表現に神経質な方は、後に紹介する「実践力を身につけるPythonの教科書」を読むと良いでしょう。
実践力を身につけるPythonの教科書
良いところ
一つ一つの解説が非常にわかりやすいです。
この本を読んだのは、すでにretroidが「Effective Python」等の中級書をある程度読める様になってきた段階でした。
中級書を読んでいく過程で、たまに初級向けの知識を復習したりしたのですが、その際に「もっと読みやすい本ないかな?」と探していたところ、巡り合いました。
結論から言うと、この本が最初の一冊にふさわしいかな?と思っています。
いや、いやですね、実を言うと、retroidはオライリー以外の本を避ける傾向にありました。
だってオライリーの本を読んでるってなんかカッコイイじゃないですか(笑)
。。。中二病全開ですみません。。。(笑)
ただ、 効率的な学習ってことを考えると、日本人の書いた読みやすい入門書に勝るものはないかな? と思っちゃいます。
悪いところ
入門レベルの解説書としてはスキがないと思います。
クラスについても関数についても必要十分レベルになされています。
あ、オライリーの本じゃない!ってことですかね、唯一の弱点(笑)
マイナビさん(この本の出版社)、すみません。。。
素晴らしい本だと思います、、、はい(笑)
総評
すでに述べましたが、最初の1冊として自信を持っておすすめします。
僕の仲間で、プログラミング始めたやつにも実際に勧めました。
テストとかもあって、読むペースが遅れているそうですが(笑)
この本で理解して頭に入れた知識を使って、他の入門書を2−3冊読むと、初級者として身につけるべき知識はほぼ入るんじゃないでしょうか?
退屈なことはPythonにやらせよう
良いところ
この本はオライリーの中では結構風変わりな本だと個人的に思っています。
サブタイトルに「ノンプログラマーにもできる」って書いてあるから分かると思うんですけど、これからプログラミングを極めたいって人向けではなく「Pythonで何が自動化できるのかとりあえず知りたい」って人向けに書かれているんですよね。
retroidは特に「何で◯◯は便利なのか?」というように、学習した事によるメリットをついつい考えてしまうのですが、そんな人におすすめの本だと思います。
これを読めば、 Pythonでどんなことが自動化できるのか?それがどんなに素晴らしいことなのか?が分かる と思います(^^)!
いまいちなところ
本の性質上、どうしてもしょうがないことなんですが、本質理解に割いている解説が少ないです。
入門書というのは、本質理解の部分も充実しているべきだと個人的に思っているので、「まずは本質をまなびたい!」って人にはおすすめできないです。
ただ、「そもそもPython学ぶか迷ってるんだよね。Python学んでどんなメリットがあるの?」って考えている人については、「実践力を身につけるPythonの教科書」を読む前にこれを読んだほうが良いと思います。
総評
入門書に何を求めているかによって、これを一冊目に進めるかどうかは変わります。
ちゃんと本質理解をしたい、きっちり解説してほしい、というならばおすすめできないですが、そもそもPythonをやろうかやるまいか考えている人にとっては、むしろうってつけの入門書と言えるでしょう。
もちろん、2冊目以降に読んでも面白いです。
個人的には、1冊目は「実力を身につけるPythonの教科書」、二冊目に「退屈なことはPythonにやらせよう」がベストマッチかな?と思っています。
最後に
というわけで、 retroidが考えたおすすめ入門書第一位は「実践力を身につけるPythonの教科書」 です。
もちろん、ここで解説した本全てに良い点がちゃんとあるので、そこを把握しながら、適宜読んでいくと良いでしょう。
皆さんの学習本選定の助けになれば幸いです。