学校にもよりますが、殆どの大学で、臨床の座学(循環器とか呼吸器とか)に入る前に、入る前に解剖学をやると思います。
「解剖学は、医学部入学後の最初の関門である」みたいな話も聞きます。
解剖学の得意不得意は何で決まるか?
一概には言えませんが、僕の周りを見てみると、「 大学受験で生物を受験科目に入れている人 」は、わりと解剖学の試験をパスしていると思います。
逆に、 生物を受験していない人 だと、解剖学の暗記量に苦しむ傾向にあります。
理由は、言うまでも無いですが、大学受験における理系科目の暗記量が「生物>化学>物理」であるので、暗記力に自信ありの人が生物を選択し、医学部に入ってくるからだと考えられます。
医学部受験を考えていて、かつ生物を受験科目に入れない人は、解剖学で苦しむこととなるかもしれませんね(;・∀・)
非生物受験者は解剖で苦しむ傾向あり?
私の大学では、2年前期に解剖学があります。
今年も、現在進行系で、私の後輩たちが日々学習に励んでいます。
僕の学年でもそうだったのですが、後輩達にも話を聞くと
「僕(あるいは私)、理解暗記型なので、解剖学のような単純暗記がすごいキツイんですよね(泣)」
という話をかなりの頻度で聞きます。
で、その話を聞くと、retroidは大抵
「なるほど、大学入試科目では何取ってたの?」
って聞きます。
で、大抵その返答は、結構な割合で
「大学受験で物理+化学を取ってました」
が多いです(笑)
統計取ってるわけじゃないですが、明らかに多いです。
retroidは学士編入だったので、大学受験の時は縁遠い話だったのですが、
どうやら、医学部の入試戦略的に、化学と物理を選択したほうが、暗記量が少なく、高得点を狙いやすいという考え方があるようですね。
別にそれを責める必要は毛頭ありません。戦略として素晴らしいと思います。
僕の周りの友人で、生物を受験で取らなかった人でも、十分順応して医学部で勉強していけてますし👍
ただ、入学後の解剖学でディスアドバンテージになる可能性がある、ということは、医学部受験前の人は覚えておくと良いかもしれませんね。
解剖学はほんとに単純暗記科目なのか?
それでは、解剖学は本当に単純暗記科目なのでしょうか?
retroidは「NO」だと思っています。
いや、解剖学をやっていた当時は圧倒的「YES」だったのですが、臨床の座学を受けている今なら確実に「NO」といえます。
理由は「 テストでは、臨床的に知っとかないと手術や診断をやするときに困るようなところを重点的に出してくるから 」です。
例えば、頸部の癌の手術の時、頸部郭清術において横隔神経を傷つけると、呼吸麻痺が起こります。
呼吸麻痺を起こさせないためには、その神経の走行を覚えておく必要がありますよね。
単純暗記なら、
「ある部分に○○という構造物(血管、神経、筋肉など)がある」
で終わると思うのですが、
「ある部分に○○という構造物があって、それは臨床的に○○という理由で重要、○○は手術の時わかりにくいので、△△という構造物を探して、その背側に○○がある」
的な感じで覚えれば、これは「理解暗記」に入ると思います。
理解暗記する時オススメなもの
結論から言うと、「解剖学の各授業前に、該当箇所のCBTの問題の解答を読めば良いのでは?」
と最近思っています。
僕もCBT問題やる前は
「あんま早くからCBTやってもなー」
って感じだったんですが、解いてみると、結構臨床で必要そうな情報がコンパクトにまとまってて悪くないな−と最近思い始めてます。
ただし、あくまでも読み物程度の方が良いと思います。
あと、仮に読みながら問題を解いて見た際に、問題解いて落ち込むような人はやらないほうがいいかもしれないです(笑)
CBTで有名なのはクエスチョンバンクです。
べつに最新版を買う必要はなく、ヤフーオークションなどで1−2年前のバージョンを安く買えば、コスパの悪くない教材になるかなーと思います。
最低限の暗記を手っ取り早く済ますには?
とは言え、解剖学の暗記量は、生物経験者であっても結構多いです。
効率的に勉強するには、覚えるべき構造物に優先順位に暗記する、ですが、初学者でこれができる人は当然いません。
んじゃあどうするか?
一つの答えは、「穴埋め式の問題集を買う」です。
今後輩に貸していて手元にないのですが、これが結構よかった
わりかし書店でも見かけると思いますが、結構いいですよ(^^)
あと、医学系の書籍ばっかりみてるから麻痺しているだけかもしれませんが、結構安い(笑)
授業の前に、授業の予習として穴埋めを解いていくだけでも授業の理解スピードが随分違うと思います。
1年生の暇な時期に1−2周する、学士編入で入学するまえに1−2周するのにも使えますし、結構万能です。
今回はこの辺で失礼しますm(_ _)m