医学部サバイバルマニュアル① ~医学部勉強の「敵」を把握しよう~

こんにちは、retroidです。

部活で最近「retroidさんはどうやって勉強して医学部勉強(地獄)を生き抜いたのですか?」みたいな感じでよく質問されます。

多少自慢になってしまうのですが、当方、テストに関してはほとんど再試に引っかかったことがありません。

それもあって、わりかし質問してくれる後輩が多いのです。

これは、現在所属している大学に入学する前は考えられないことでした。大学受験で無双してきた人たちなだけあって、能力的には上の人、たくさんいますから。

 

僕がこの記事を書こうと思ったのは、

  • たくさん質問されるので、需要のある話題なのだなーと思ったから
  • 自分自身が能力ゴリ押し系人間(理解力、暗記力がゴリゴリな人間)じゃないので、ここまでで得た経験はわりかし多くの人に役立つのかな?と思ったから
  • 実際に僕のアドバイスを実行してくれた人が、テストにわりかし受かっているから

です。

一回目の今日は「まず敵を把握しよう」です。よろしくお願いします。

医学部勉強における「敵」「味方」とは?

あえて比喩的に「敵」という言葉を使わせていただきました。汎用性高いので(笑)

さて、ここでいう「敵」について定義していきましょう。

私がこの記事で使う「敵」とは、

自分が勉強をする上で、その効率を損なうものすべて

です。ついでに「味方」を定義しておくと、

自分が勉強をする上で、その効率を上げてくれるもの

です。

特定科目へのこだわりすぎは敵である。

なんであの人、能力が高いのにテスト落ちてるの?」という人が確実に何人かいます。

こういう人は 大抵、1−2個の科目にこだわりすぎているが故に、その他の多くの戦線(科目)に対処できていない人 です。

こだわりは、大抵の場合美徳です。例えば研究者とかは、自然界のまだ分からない事に対して「わかるまで徹底的にやる」ことにこだわりを持ち、それは人間社会に大いに貢献しています。

スポーツ選手なんかも、自分の肉体にこだわりを持ってないと、あそこまでストイックに鍛えたりできないですよね。

でも、医学部勉強に関しては、こだわりすぎを捨てましょう

理由は明白です。 医学部はどの科目も落としちゃだめな上に、科目数が膨大だから 、です。

一つの戦線に集中していたは、他の戦線が疎かになります。

もちろん能力ゴリ押し系の人ならできますが、この記事を読んでいただいている方はおそらくそうではないので、ここはある意味謙虚になって、こだわりを捨てることが重要です。

これは、特に医学部学士編入で入った人(真面目なひと)に見られます。

編入で受かった人は、研究等で、1つの事を突き詰める経験をしている人が多く、それゆえに一種の真面目さが暴走している方々がわりかし見受けられます。

あの真面目な人がなんで再試?!」ってこともざらでした。

ただ、科目のなかには「将来専門にしたいから」「どうしても興味があるから」といった理由で、こだわりを捨てきれない科目が存在することも事実です。

この場合は「こだわりを持つ科目以外を先に効率よく勉強し、余った時間でこだわりをもつ科目に取り組む」で解決できます。

こだわりを持たない科目を先にこなすのは辛いことかもしれませんが、我々がほしい単位は、全ての科目をクリアしなければ得られないのです。

大抵の場合、そのこだわりを活かしたいと思うステージに立つためには、こだわらない科目に対しても最低限取り組まなくてはなりません。

がんばりましょう。

引き継いだ資料の丸呑みは敵である

先輩方が進級するために作成したできの良い勉強資料が存在することがあります。これは基本的に自分の学習効率を高めてくれる「味方」です。

部活などに所属していると、先輩方の資料をいただけることがあります。これ目当てで部活(特に運動部)に所属する人も多いとか。

ただ、引き継いだ資料を丸呑みしてはいけません。丸呑みは「敵」です。

先輩方も人間(ましてや、先生じゃなくて1医学生)なので、頂いた資料に期待しすぎると、間違いに気付かずにテストに望んでしまうことがあります。

「引き継いだ資料は3割り方ミスしているところがある」と割り切って、授業中に資料内容と授業内容の照らし合わせをするのがベストです。

そうすると、「毎日授業出るのはつらいわー」という人が出てくると思います。

そんな時の対処法はいくつかあるのですが、ここでは2つご紹介しましょう。

一つが、「テスト前のグループ学習で、先輩の資料を手分けして加筆修正する」です。元の資料があるので、資料の大枠が出来上がっており、なおかつチェックも入っているので安心して暗記できるでしょう。また、グループ学習だと、具体的な目的がないと、友達との会話に終始してしまい、結局何のために集まったのかわからなくなることがあります。これは明確な「敵」です。

このグループ学習では、手元の資料を手分けして加筆修正するんだ」という明確な目的があれば、そんなことにはならないはずです。

もう一つが、「授業プリントを全部スキャンして、PDF検索機能をフル活用して、先輩の資料をパワーアップさせる」です。

これは、グループ学習の枠にあぶれてしまった人でもできます。

retroidはグループ学習よりもこの方法を好んでおります。(ただ、retroidの場合は、資料自体を完全自作しました。もちろん先輩の資料も参考に、です。)

PDF検索機能を使えば、すぐにわからない単語を調べて、資料に反映させることができます。

retroidもScanSnapで授業プリント等をスキャンしてストックし、テスト勉強で活用しています。

ネット検索を利用して勉強する方もいらっしゃいますが、ネットの情報だと間違っていることも多いです。

 授業プリントは、その科目の担当教員(その道のプロ)が作っているわけですし、テストもそこから出るわけなので、情報精度は一番高い です。

また、専門知識は、先生の考え方によって正解が変わる場合があります。

まだ議論が盛んな分野は特にそうです。

したがって、ネット検索はもちろん、書籍をPDF化して検索かけて勉強したのに、先生の定義的に×だったということも稀にあります。

授業プリントなら、それは無いの安心して頭に知識を蓄えられますよね!

 

 

ScanSnapの初期投資は割りと高額ですが、医学部の勉強のみならず、卒業後にも活躍間違いなしです。

医者になってからは、使う資料の管理が膨大になることが予想されますが、スキャンしておけば、データの管理がスムーズです。

持ってないに宣伝してると言われるとあれなので、うちのScanSnapの写真を掲載しときますね(・∀・)!

 

医学部勉強において、一番時間がかかるのは、「わからない単語を調べて理解すること」なので、ここが効率的になると、学習全体がものすごくスムーズになります。

当方、趣味でプログラミングをやっているのですが、プログラムで有名なのが「多く繰り返す処理ほど、効率化の恩恵を多く受ける」ということです。

これは、勉強にも当てはまります。

医学部勉強では、分からない単語に出くわす頻度がものすごい高いので、

分からない単語に出くわした回数×(分からない単語載ってる本を探す→索引で探す→ページにかかれている文章を読む→理解する)

分からない単語に出くわした回数×(分からない単語を検索画面に打ち込む→文章を読む→理解する)

にできると、効率化によって生まれる時間は、

分からない単語に出くわした回数×(効率化によって生じた時間の差分)

となるわけですから、効果絶大ですよね(・∀・)

寝不足は「敵」である

当たり前の事なのですが、寝不足は敵です。勉強をこなしたと思っても、記憶の定着が悪かったり、理解が遅く、やった気分になってただけだったりといいことありません。

また、寝不足は蓄積します。

寝不足で30%パフォーマンスが落ちるとすると、回復するまでそのパフォーマンスで時間を使ってタスクをこなさなければなりません。

医学部のテストは、テスト週間になると立て続けに10科目以上テストづけになることはザラなので、回復させれる時間がないこともあり、パフォーマンスの低下は顕著に成績に影響します。

どうせ勉強するなら、朝1時間くらい早めに起きて勉強をやりましょう。また、勉強は(少なくとも慣れるまでは)時期的に早めから始めたほうが良いです。

入学したての学年や、基礎科目を開始したばかりの学年だと、勉強のやり方が慣れていないので、こだわりを持ちすぎたり、いろんな配分を間違えたり、ということが大いに考えられます。

早めから勉強を始めれば、ある程度勉強のやり方を間違えてもカバーできます。

ただし、適度に修正して、数ヶ月で調整を終わらせないと、テストに受かったとしても、ずっと効率の悪いまま、勉強漬けの日々になってしまいますので、注意してください。テストに受かった=勉強スタイルが正しかった、とは限りません

もっと効率の良い勉強方法があるのか、常に模索しながら改善を加えることで、真にテストに落ちにくい勉強スタイルを獲得できることでしょう。

過去の栄光にすがるのは「敵」である

最後に、医学部にいると、過去の栄光に縛られている人を見かける時があります。

その方々が素晴らしいことをしてきたのはわかるのですが、 医学部の勉強に受かるという一点では、この一種のプライドは邪魔 になります。

わりかし無意識に持ってたりするので、一度自分を見直してみるのもいいかもしれないです。

医学部の勉強スタイルは特殊なので、過去の栄光の根拠になってる部分が、役に立たないことも多いのです。

例えば、「僕、数学は全国で一桁台がほとんどだったんだ」という人がいたとします。

医学部入学までのテストならば、これはかなりアドバンテージです。他の科目でミスした部分を、圧倒的な数学の得点でカバーできるからです。

でも、医学部では、これが通用しません。

しつこいようですが、各戦線で60点以上を取らなければ単位はもらえず、1科目(仮進級あるところは2科目のようですが)でも落としたらそこで試合終了だからです。

ここまで総合量を求められるのは、大学入試センター試験くらいなものだと思うのですが、大学入試センター試験よりは深い知識を要求されるので、これも当てになりません。

したがって、過去に得た結果にすがるのは、医学部の勉強においては、良くないです。

まったく新しい環境で勝負を仕掛けるのだということを肝に命じましょう。

動物の進化の歴史もそうですが、「 環境に適応できた個体のみ生き残る 」のです。

医学部という特殊な環境に、勉強スタイルなどを工夫することで適応できた人こそ、単位を全て確保し、次のステージ(=新しい学年)にすすめるというわけです。

今回はこのくらいにしておきます。

エラソーに書きましたが、retroidも日々試行錯誤しながら、勉強スタイルの改善に取り組んでいます(;・∀・)

スタイルの基本形は、入学後数ヶ月で確立しましたが、現在でも微調整は続いています。

試行錯誤してきた故に、「効率化にはこれが良い!」ということが、人よりもわかっているつもりなので、今後もこのブログで発信できればと思っています(^^)

最後まで記事を御覧いただきありがとうございました!

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