医学生に求められる要領の良さについて考えてみた

こんにちは、retroidです。

相変わらず夏休みを謳歌しています(^^)まー8月終わりくらいからまたテストあるので、勉強そっちのけって感じでは無いんですけどね(汗)

さて、今回は「医学部に求められる要領の良さ」について考えていきたいと思います。

そもそも要領ってなにさ?

Weblio辞典にてサクッと検索してみたところ、こんな風に載ってました。

①物事の主要な部分。要点。
②物事をうまく処理する方法・手段。 「機械取り扱い-」 「 -の悪い人」

今回話題にする要領は②に当たります。

要領の良さは状況によって変化する

対処すべき物事は人によって変わります。医学生が対処すべき物事ってなんでしょう?誤解を恐れずに言えば
・各科目の試験で全て60点以上を取り
・4年生でCBTやOSCEに合格し
・5・6年生の実習を無難にこなし
・6年生で国試に合格する
ってことかなーと思います。
医学部に入学した学生が最初の4年間主にこなさなければならないのは、一個目の「各科目の試験で全て60点以上を取り」の部分ですね。これを以下にスマートにやり遂げるかが要領の良さに直結するわけです。

医学部的に要領の悪い人の特徴

要領の悪い人の特徴の1つとしてあげられるのは「1つの物事を完璧にやり過ぎがちである」ということです。

医学部に合格した皆さんなら経験あるかもしれませんが、テストにおける点数というのは、ある一定以上まで行くととても上がりにくくなります。例えば90点取れている人が95点とか100点満点を目指すことは、70点の人が75点とか80点目指すよりも時間がかかるし難しいことです。

「元の点数から5点、10点あげるという作業」という点では同じです。ではなぜこのような難易度の差が現れるのでしょうか?

それは後者では「難問・奇問への対処が求められるから」です。前者は、いわゆる基礎問題+α位を取りこぼさなければOKなので、難易度はそれほど高くありません。

これを医学部の勉強に当てはめてみましょう。医学部のテストを1年以上経験した上で出した結論ですが、純粋に過去問しか出さない科目を除き満点を取ることは非常に難しいです。しかし、60点以上を取ることに関しては、ごく小数の名物科目(大量に留年者を出すような科目がどの大学にもあると思いますがそれに当たります)を除いて難しくありません。なぜなら、医学部のテストでは高確率で過去問が出題されるからです。流石に全部ではありませんが、完全一致、部分一致、類題を取りこぼさなければ6割以上いくようにできているテストがほとんどです。

医学部のテストで完璧主義者になってしまうとどうなるかといいますと、1つの科目はずば抜けて点数がよいものの、その他の科目は再試の連続ってことになります。もちろん医学部にはごく小数ずば抜けて頭のよい方々がいて、全部完璧にこなしてしまう例外もいますが、それはハズレ値ってことで割り切りましょう。第一、そんなずば抜けて頭のよい方が勉強の効率についての記事を検索し、当ブログのこの記事を読むとは考えにくいですよね(笑)

話を戻します。再試の連続になると、ただでさえ大量にある別の科目の勉強に対して時間が割けなくなります。すると、再試でも合格できなくなり、終いには単位を落とし、留年を決めてしまうというわけです。

勉強自体の総分量は「要領の良い人」と「要領の悪い人」とでは大して変わらないと思われます。しかし、前者は各科目に60点以上の点数を取るために必要な分量の勉強を割り振っているのに対して、後者は1科目に勉強量を全力投入しちゃってるだけです。

実際に医学部で授業を受けていると、ある科目に対して教科書を買って片っ端から理解しようとしている人ほどテストに落ちやすいような気がします。もちろん教科書が必要な科目もなくはないのですが、かなり少数派で、実際は授業プリント+過去問で乗り切り、分からないところを図書館で教科書借りて理解するくらいがちょうどよい科目の方が圧倒的に多いです。

結論ですが、医学部の4年間(臨床実習前まで)で基本的に必要なのは、他学部を超越する勉強量ではなく、各科目に勉強量を適切に振り分け60点以上をそつなく取る能力です。そして、この能力こそが要領であり、これ優れている人を医学部的に「要領の良い人」というわけです。

余談・医学部で求められる要領は、医者への選別試験なのかもね?

私の先輩の中には既に医者として活躍されている方が複数いらっしゃいます。彼らが口々に、「医者は要領が良くないとできない」といいます。確かに医者は1日にたくさんの患者さんの相手をしなければなりませんし、その他当直や学会発表などやることが盛り沢山です。つまり、医者はたくさんの仕事を同時に抱えているわけです。

こんな中で1つの仕事だけに自分の仕事量を全力投入していたらどうなるでしょうか?多分破綻しますよね(-_-;)体を壊したり、精神を病んだりするわけです。

医者という仕事をやり通すには、適切な仕事量を各仕事に割り振る能力が必要だと考えられます。これって、医学部で求められている要領と似ていませんか?僕はそっくりだなーと思いました。

まあ、先輩方は「医学部と比較にならんくらい忙しい!」って言っているので、医学部を卒業できたらかといって医者としての適性があるとは言えませんが、医学部での勉強くらい要領よくこなして卒業できないと医者になってから困るとは言えそうです。

医学部を目指して勉強している方、医学部学士編入を希望されている方は、ぜひ今のうちから勉強量を適切に割り振る癖をつけておいてください。きっと入学後も役に立つと思いますよ(^^)

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