【医師】無駄のない病院見学の実践方法【医学生】【第7回】

初めに

こんにちは、Retroidです。

この記事は、私が普段仲良くさせて頂いている、とあるお医者さんが書いてくださっています。

標準の医者の歩んでいる人生とは、割と離れていると思いますが(笑)「医者って割と多様な生き方ができるのだなぁ」と思って読んでいただければ幸いです(・∀・)!

もしRさんと連絡とりたいって方がいたら、お問い合わせページよりご連絡ください!

それでは本編へどうぞ!

早速本編!

みなさん、おはこんばんちは!

医師のRです!



昨今はRが医学生をしていたときに比べて締め付けがきついとよく聞く


病院見学をするための時間がほぼ0担っているらしいではないか


これは大学の陰謀だ


なので、おそらく需要がありそうなこととして


一般的な学生向けに【まともな】マッチングの話でも書こう



6年生のときのRはあちこちの病院から引っ張りだこで


夏休み初日にかなり西の病院に呼ばれて面接を受けて


その翌日に東京に仕事で飛んで


その次の日に北陸に移動してから


自分が研修した病院を受験したという経緯があるが



そんなあまり参考にならない話を語るつもりはないので安心してほしい




もしかしたらRetroid先生の読者の中には


病院見学したことがない人以外にも



【病院見学をやりすぎて何が何だか分からない】



という人も居るかもしれないので



そのあたりについてちょっと書いてみよう







病院見学というものは


普通に申し込みして病院事務に任せてしまうと


病院の紹介とか理念とかどーでもいー、つまんねー、どこ行っても同じ内容のことを小一時間聞かされて


大学のポリクリみたいに指導医について半日から一日診療を見て


研修医と雑談して、気に入られるようごまをすって(大病院だと研修医から気に入られることが肝になってくる。××部ばかりが採用されるとかね)


結局どんな研修なのか分からないで時間が終わることが多い



一つの方法は


【研修医の一日が見たい】


と頼むことではあるが



個々の医学生がどんな情報を知りたがっているかに配慮して



相手によって話し方を変えるなんていうスパイスのきいた輩はそう多くはあるまい



だからと言って、「お前がどれだけ手技や診療能力がうまくなったかなんて興味ないんだよ。○○先生が教えるのがうまいとか、この病院でよくみられる疾患とかの話題ならともかく」なんて言えないし…



なぜこういった事態が発生してしまうのか??



それは、学生側と病院側の【利害が相克】しているからである



これを証明するために、学生と病院側の立場と考え方を書いてみる


学生
【『自分にとって都合が良い病院』だったら『確実に内定』が欲しい】


病院
【『国家試験に受かる程度の頭を持っていて』『確実に自分のところに就職してくれるなら』『来てほしい』】



学生にとっては

【その病院に行くかどうかは二の次】であって


【自分が行きたいと思う要素があるか探しに行く】ために病院を見学するのである。



そのために

どーせ医療法人の理念なんてどこもそう大した違いはないから、そんなことよりも


研修医の生の声を聞いて

どの程度実力が付いているか観察したり

どれだけ自分の時間や金などのQOMLを追求するかを確認したいのである


病院にとっては

【自分の病院に医者が来てもらわなくては意味がない】から


ちゃんと病院のことを知ってもらうために

必死に病院の理念とか指導医のクオリティとか、症例数とか、見栄えがいいところをプレゼンしたがるのである。


【来たい理由が伝われば、初めて病院の本当の部分がすこしずつ見えてくる】のである。


ちなみに、来たい理由をうまく伝えても、おもに採用時のペーパーテストなどがそうだが、国家試験に落ちそうだったら【ロスカット】される



それぞれの目的が食い違っているのは明らかだろう

学生は【自分が行くのにふさわしいか判断するために見学する】のに

病院は【学生が来てくれると確信しなければ本当のところを見せない】のだ


この利害の相克は男女関係みたいですね^^;



解決策として提唱するのは


【すべての見学先の病院に、少なくとも『貴院は最高の病院だと思っているので、ぜひ就職させてください』という意思を伝えること】である


具体的には


病院に行く1時間くらい前から病院の

『研修医募集』

『当院の特徴』

『当院の研修プログラムの特徴』

などを熟読して



病院の受付で担当事務と会った瞬間に


『はじめまして、△△大学の〜〜と申します。貴院見学を楽しみにしておりました。〜〜なところに惹かれて、ぜひ一度見学したいと思っておりました』


とにこやかな表情であいさつすれば完ぺきである


そうしたらあのくそ詰まんない話はせいぜい5分程度で終わって


サービス精神たっぷりな対応で


ものすごくディープなところまで見せてもらるだろう。



帰る頃には事務の人のぶっちゃけトークまで聞けることもある



大丈夫。安心してほしい。


マッチングシステムという【優秀なシステム】のおかげで


自分が何個の病院を受けて


どこの病院から第一推薦をもらおうとも


【そんなことは病院側にばれることはない】。自分から言わなければwwww


作業面ではこれだけ丁寧に見学をこなしているが、実際の人間性の問題として、残念ながらRは浮気できるほど器用ではない




あ、そうそう


Rが研修したところの医局事務は非常に優秀で


そういったあたりは熟知している


なにせ


『ここのところはどの病院も良いことしか書いていないから、後で読んでおいて〜〜^^』


などと言って、本当にその病院が持っている特徴的な、ディープな話をしてくれる


そのうえで研修医にバトンタッチしてくれるわけだ



もちろん、スパイスのきいたNICEな先輩として

Retroid先生やRが各自のニーズに合わせた助言をすることが可能である旨は明記しておこう

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