【結婚式】Rと愉快な仲間たち【スピーチ】【第3回】

初めに

こんにちは、Retroidです。

この記事は、私が普段仲良くさせて頂いている、とあるお医者さんが書いてくださっています。

標準の医者の歩んでいる人生とは、割と離れていると思いますが(笑)「医者って割と多様な生き方ができるのだなぁ」と思って読んでいただければ幸いです(・∀・)!

それでは本編へどうぞ!

本編始まるよ!

みなさん、おはこんばんちは

医師のRです

先日友だちの結婚式に行ってきた

結婚式DTだったが、無事に卒業できたぜ笑

スピーチ頼まれたので、渾身の力作を作ってみた

案外好評だったので、皆さんにシェアしたい



A:新郎 定職についている一般男性
B:新婦 Rの友達の女医(現在妊娠中)

Aさん、Bさん、ご結婚おめでとうございます

Aさんはご存じないかもしれませんが、僕にスピーチ任せた段階で

Bさんがどういう流れをご所望かわかりました


ご期待に応えられれば幸いです


頻繁に、医師の家庭において

その子弟を医学部に入れるにはどうやったら良いか?ということが話題に上るようです。


教育は日本においてかなり重大なテーマになっていることと思います




さて、これはエビデンスがありませんが、医師の子弟は国公立・私立すべて含めて

おおよそ3割くらいの方が医学部に進学されていると思います

この数字をもとに今回はお話したいと思います



IQという指標があります。知性を数値化可能なのか?という議論はさておき、知能と近似値としてIQという指標を使うことが適正だと現代の世では言われています

背が高い人から背が高い人が生まれる傾向があるように、頭がいい人から頭がいい人が生まれる傾向があるのかないのかを調べた研究があります


IQの遺伝率は77%程度だと思います

これは、正規分布を想定する際に、IQ100が人類の標準だと仮定した場合、IQ120同士の子供はIQは約115を中心として正規分布するという意味です

高い者同士をかけ合わせたのに低くなるのは、平均への回帰という現象があるためです

さて、IQ120というのは、いわゆる偏差値でいうと60です。上から約15%でしょうか?

明らかなミスリーディングがおこりますが、IQ120あれば上位15%で、それだけあれば医学部に入れるという仮定をしてみましょう

IQ120同士の子供がIQ120だとしたら、一つのサンプルデータを抽出した場合、その理由の77%は遺伝に求めることができて、残る23%は遺伝以外の要因によってもたらされたと説明しうる状況です


では、遺伝以外の要因とは何でしょうか?
そう、環境因子です


環境とは何でしょうか?一般的に言われるように教育なのでしょうか?
結論から申し上げると、違います


環境には共有環境と非共有環境というものがあります

一卵性双生児を対象にした研究によると

別々の環境で育てても似たように育ったそうです


これは、大人がどのように育てても、全く影響がなかったということを示しています

では何が影響するのか?


子供時代を思い返してください
友達との約束を親との関係より優先しませんでしたか?


そう。周りの友達が影響します


では、どのように影響するのか?


例として、海外に移民した日本人の子孫を出しましょう

1世の人はともかく、2世以降の人はかなり社会的に成功している人が多いようです

ヘッジファンドのマネージャー、建築家、国連職員などなど、、、


彼らは白人至上主義の空間で黄色人種という不利があり、身体能力においては黒色人種にかなわないでしょう

しかしながら、東アジア系の黄色人種はどうやら平均して少しだけIQが高いという特性があるようです

普通に他の人種の子供達と遊んでいたら

【聖書の暗唱がとくいだ】
【計算が早い】

などに気づくでしょう

意識的か無意識的か、人間というのはキャラクターを演じます
友達の中で生き残ろうとしたら、周りより秀でている能力に全能力を傾注しようと自然とするでしょう

もともと少し秀でていた人が、延々と【キャラを演じる】ことで、更にIQが高くなるという修飾がなされます
このことは医学用語ではエピジェネティクスといいます

さて、話を戻しましょう

Aさん、Bさん
残念ながらあなたが子供の教育に関してでできることは何もありません
しかしながら、子供をどういう環境で育てるのか?に関してはあなたは介入できます
ヤンキー母校に帰るみたいなところに置くと、そういう人になっちゃうかもしれません
いわゆる神童が集まるところに行くと、潰れちゃうかもしれません
自分たちというサンプルデータを元に、ちょうどいいところというのは自ずと分かるはずなので、そのようにしてみてください

そして、どうやって医学部に?という方法論ですが、どうしても確率の話になってしまうので、失敗してはいけない一大プロジェクトとしての子育ては有りえません。
そのかわり、期待値で考えましょう。子供が一人以上医学部に入ることを目的にするなら、期待値1以上を目指す事になります。正規分布の中央値115であれば、120は上位40%程度でしょうか?

確率40%なら3人ですね


となると、
Bさんはたくさんの子宝に恵まれる事が最適解になります。
Aさん、あなたの任務はたくさんの子供を育てられる甲斐性のある男になることです

お二人の幸せを心から祈ります

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